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日時: 2013年03月15日(金) 午後19:00開演(午後18:30開場)
会場: 津田ホール(JR千駄ケ谷駅下車)
入場料: 4,000円(全席自由) ヤングシート:2,000円(25歳以下の方・全席自由)
意欲的で刺激的な作品が並ぶ第208回定期演奏会、ここにおいて邦楽アンサンブルは、武満にとっての東洋、西洋両文化を、またクセナキスにとっての響きと構成原理とを取り持つ。そして「楽器」そのものを解釈領域としているライリ−の『in C』。どの作品にも、楽器を巡る作家個々の創作態度を聴くことができるであろう。加えて、委嘱作品を含めた権代敦彦の作品はどのように楽器との距離を定めてゆくか、そして日本音楽集団がそれにどのように応えるか、興味は尽きない。(記:田村文生)
権代敦彦(作曲)
少年期にメシアンの音楽の強い影響のもとに作曲を始め、メシアンの音楽からキリスト教に触れ、カトリックの洗礼を受ける。桐朋学園高・大、フライブルグ音大、パリIRCAM等で、作曲を末吉保雄、クラウス・フ−バ−、フィリップ・マヌリ−、サルヴァト−レ・シャリ−ノに、オルガンを鈴木雅明、ジグモンド・サットマリ−に師事。ブッキ国際作曲コンク−ル、セロツキ記念国際コンペテイション、カウデアムス国際音楽週間、ISCM世界音楽の日々等に入賞、入選。国内では芥川作曲賞、出光音楽賞、中島健蔵賞、芸術選奨文部科学大臣新人賞など受賞。カトリック信仰に基づく儀式としての音楽空間を探究。近年は仏教音楽との交流から新たな領域を開拓している。カトリック教会のオルガニストでもある。近年では2010年に、ロンドン・ロイヤルフェスティバルホ−ルでフィルハ−モニア・オ−ケストラ主催の権代のポ−トレ−トコンサ−トが開かれ、またカーネギ−ホ−ルとサイトウ・キネンフェスティバルの共同委嘱によるオ−ケストラ曲「デカセクシス」が、ニュ−ヨ−クのカ−ネギ−ホ−ルで初演された。また現在は、2013年12月の初演(リトアニア・カウナス国立劇場)に向け、新しい形の「オペラ」に取り組むなど、その活動は世界中に及んでいる。
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